こんにちは、STORE IN FACTORYの山本です。
9月中に投稿しようと思っていた記事ですが、あっという間にタイミングを逃し、今やもう2023年の年末になってしまいました。
今回の記事は買い付け記事。
今年の9月、短期間ではありますが私もアメリカ買い付けに同行させていただいたのでその様子をお届けします。
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私がSTORE IN FACTORYに入ったのは2016年。
7年とちょっとというそこそこ長い期間、アメリカからやってきた古物たちをお客さんに紹介し続けてきたのですが、実は実際にアメリカへ買い付けに行くのははじめて。
買い付けへは途中参加の為1週間と短い期間ではありますが、買い付けをしつつ、写真も沢山撮って来ました。
普段STORE IN FACTORYの中にぎゅんぎゅんに詰まっている物たちが、どんな場所からやって来て、どんな様子でお店まで渡って来るのか、この機会にSTORE IN FACTORYの買付風景を少しでもお伝えできたらと思います。
下の写真は普段アメリカで買付先を周り、また買い付けた大切な商品達を運搬するトラックです。
アメリカ買い付け中はこの大きなトラックを借り、街から街へ移動しながらアンティークのマーケットやモールを周り、商品達を集めていきます。
毎日休みなくトラックで走り、遠く離れたエリアのアンティークショーに行っては古物を買い、その近くのモールやショップなどを周ってはまた古物を買っていきます。
そして物を買う度に少しずつ荷台に商品を積んでいきながらトラックをパンパンにし、拠点に戻ってきて、荷下ろしをして梱包していく。
それを1ヶ月の中で何度も何度も繰り返していきます。
買い付け期間はおおよそ1ヶ月。
その間に周れる限りさまざまな州に行ってアンティークを集めています。
私が買い付けでアメリカにいた期間は主にオハイオ州を周っていましたのでそこでの様子をご紹介します。
いろんなマーケットに行く為に、長距離移動の日が多いです。
これは農地を走っているところ。
まっすぐの時間が長いし、同じ作物が続く時間も長いのでついぼーとしてしまいます。
規則正しく並んだトウモロコシなどがどこまでも続いていく風景を横目に目的地へと移動していきます。
アンティークとは関係ないのですが、道を見ていて思ったのがどこを見ても芝がとても綺麗。
どなたかのお家の敷地や店舗の敷地の芝が綺麗なのはわかるのですが、農地の脇のちょっとした芝生まで雑草もなく綺麗に刈りそろえられています。
そういえば、子供の頃観ていたアメリカアニメで芝刈り機を使うシーンが頻繁に登場していたし、みんながこんなに芝を綺麗に保ちたい意識が強いからなのか、、、と思いました。
こちらは買付で向かう大きなアンティークモールの様子です。
こちらのアンティークモールはかなり大規模。
IKEAの倉庫のようなでっかい建物。その中が細かくブロック状に区画されそれぞれがレンタルブースとなっています。
1ブース1ブースはそれぞれオーナーの方の趣味が凝縮された古物で詰まっています。
食器をメインにマグがずらっと並んでいるブース、豪華な絵画が多いブース、子供部屋みたいにカラフルなおもちゃみたいなものが沢山のブース。ブース毎に集まっている物達でコレクターさんの個性が垣間見えるし、ディスプレイの方法も様々でとっても面白いです。
じっくり見たいところですが、ファクトリーに面白い商品を沢山仕入れる為に、歩いても歩いてもアンティークブースが続いていく道を早足で巡り、いい商品を見逃さないように上下左右に首を振り、目をキョロキョロさせながらファクトリーに合いそうな物を探して商品を買い付けていきます。
外にはガーデニンググッズコーナーが。
途中で休憩。
お昼ご飯を食べて、また買い付けへ戻ります。
アンティークの金物達。
ファクトリーではmomofune sokoの金物コーナーにがさっと集まっているイメージですが、ガラスケースの中に綺麗に陳列されてライトアップされていると見え方が違う。。。
こんな可愛い樹脂のヴィンテージリング達も出ていました。
こちらは買付をして、すでに姉妹店のTHE APARTMENT STOREに並んでいます。
なんと可愛いのでしょうか。
中にはこんな板材を沢山販売しているブースも。
訪れたモールのご紹介でした。
買い付けのメインとして、屋外で行われる大きなアンティークショーにも向かいます。
歩いてまわると、1周回るのに何時間もかかる程広い敷地で行われるアンティークショー。
それを1日に何周もして、いいものを集めていきます。
早朝から夜まで歩き回っています。
日本で見たこと無いような、初めて目にするようなアイテムもたくさんあり、目線を動かす度に新しいものを見た時の興奮が入ってきます。
何万とある商品達の中から、テイストや価格帯がファクトリーに合いそうなものを探して買い付けをしていきます。
すごくいい商品なのですが、買値が高すぎてファクトリーで販売できないような物は価格交渉をしたりして、なんとかファクトリーで販売できる商品にできないかと苦戦したりもしながらとにかく物を集めていきます。
出店者のおじいちゃん達がボードゲームに熱中していたり、出店者さんがじっくり日光浴していたり、のどかな風景も見られました。
アンティークショーはディスプレイ方法が皆さんとにかく豪快。
小さな雑貨を沢山販売しているところは日本の蚤の市と同じ雰囲気を感じますが、ロッカーやベッドフレームのような特大サイズの物だったり、何なのかもわからない特大商品がどすんどすんと置かれたブースはアメリカならではの迫力ある風景。
大きなキャビネットや机、特大フロアライトなど大型の家具も屋イベントでたくさん販売されています。
アメリカのお家は大きくて保管スペースがあるからか、特大サイズの古道具も沢山あって驚きます。
出店方法もダイナミック。
大きなキャンピングカーやごついピックアップトラック山盛りに商品をくくりつけて来ていたり、でっかいコンテナに商品をたくさん詰めて車で牽引してきたりしています。
商品の積み方が大胆です。
仕入れてはトラックに戻り、また仕入れてを繰り返していきます。
日が昇る前の早朝からも、買い付けに出かけます。
まだ暗い時間帯なので懐中電灯で照らしながら商品を探していきます。
買い付け先は1日の寒暖差がとても大きく、朝はかなり冷え込むので薄手のダウンとマウンテンパーカーを着て周ります。
朝露に濡れた芝の上をずっと歩いていると、スニーカーが水を吸って、気温が低いこともあり指先が霜焼けになりそうなほど冷たい。
打って変わって、日が昇ってしまえば気温はぐんと上昇し、暑くて上着を脱ぎTシャツで過ごすというほど。
とても暑いのですが、湿度が低く、あまり汗をかきません。
この湿度なら鉄ものたちも日本より錆が抑えられそうです。
早朝にも色々購入できました。
こんな感じで、他のマーケットもどんどん回ります。
スワップミートに出かけたりもします。
たくさん買えました。
そうして一日マーケットなどを回っている日もあれば、ひたすら次のエリアに向け車を走らせる日もあります。
1回の買い付け期間で何回か商品をトラックをいっぱいにして、また空にしてをくり返しています。
中には1日中梱包に充てる日もあります。
STORE IN FACTORYの商品は船便で運んでいます。
船便は空輸などに比べて、輸送時間がとても長いです。
アメリカで商品を見送ってから、日本のお店にコンテナが届くまで、数ヶ月の間、買い付けた商品は手元を離れて船の上。
梱包が甘いと船への積み込みの際に、大きな衝撃があり、荷物が崩れて商品に傷が付くことだってあるかもしれません。
そんな危険を少しでも回避するために養生できるところはできるだけ守ったりしていくので、梱包作業はとても時間がかかります。
買い付けの日程に支障が出ないように時間に追われながら梱包を進めていきます。
雑貨は買い集めてきた物を一度ほどき、画像に撮ってリスト化したりしています。
商品達が日本の店舗に届くまでには車や船で運ばれている時間がかなり長く、運搬中にどんな振動があって壊れてしまうかもわからないので、壊れないように一つ一つ丁寧に包み直したりして、梱包を進めていきます。
買い付ける量も多く、何千点と物があるので、それを整理・梱包するのは本当に大変な作業。
作業が進むにつれ、ダンボールに囲まれてしまいます。
家具もそれはすごい量。
ドアや窓など古い建具・建材も買い付けして送っています。
家具はサイズも形状も1点1点違い、それらをそれぞれ入れられる段ボールを用意はできないので、それぞれ必要以上に傷が付かないように養生をしたりしながらパレットにパズルのように積んで行き、大きなタワーを組み立てていきます。
なるべく傷がつかないようにしていきます。
そして予定の分まで片付いたら、次の買い付けに出かけます。
そんなスケジュールをこなしながら、STORE IN FACTORYの買い付けは進んでいます。
農場で行われたアンティークショーに行った時のこと。
早朝から行ったアンティークショーで、まだ朝の早い段階で気になるオブジェを見つけました。
顔がある月のようなオブジェでした。
すごく気になったのですが、付いている金額を見るとファクトリーで販売するには金額が全然合わない商品。
出品していたおじさんにちょっと無茶気味な金額のお値下げをお願いすると、当たり前ではありますが、男性は機嫌を損ねたような顔をして少し怒った感じでそれは無理だと言われました。
商品自体はなんだかとても惹かれるものがあったので、こんなのあったらファクトリーに似合うだろうなと後ろ髪を引かれ、その後もしばらく商品を持ち上げてみたり置いて引いてから眺めてみたりしたのち次のブースに移ろうとしていたところ、そのおじさんにそんなに気になるならさっき言っていた金額でいいよ。と言われ、さっき私が言って怒られた無茶目な金額で商品を譲ってくれました。
そして最後は笑顔で握手をしてくれました。
英語は話せないのでそんなに理由説明はできないのですが、言葉無しに物好き同士の心が通った気がして嬉しい瞬間でした。
STORE IN FACTORYの商品達は、そんなことを繰り返しながら、数々の人の手を渡りながらお店まで集まって来ています。
そんな私も参加した買い付け分の商品達が11月にお店に届きました。
いろんな場所を旅した物達。
STORE IN FACTORYでお客さん自身でさらにピンと来るものを探し出してもらい、お家に迎え入れてくれたら嬉しい限りです。
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