Skip to content
Cart
STORE IN FACTORY Online

Walter Gropius & TAC “W199” Armchair

バウハウスの巨匠がたどり着いた、あたたかな曲木の美しさ。

インダストリアルデザインの歴史を変えたとも言えるヴァルター・グロピウス。
そのグロピウスが戦後アメリカで仲間たちと手がけた、トーネット製の名作アームチェアのご紹介とともに
バウハウスの歴史についても掘り下げたいと思います。

STORE IN FACTORY Online

スチールパイプから、温もりある木材へ

モダニズム建築・デザインの原点であるデザイン好きなら誰しもが知っている学校「バウハウス」。
バウハウスといえば、スチールパイプを用いたカンチレバー構造の合理的な家具を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、バウハウスの初代学長のグロピウスが成熟期に生み出したこの「W199」は、それまでのイメージを覆すほどに優美で、木肌の温もりに満ちていました。

STORE IN FACTORY Online
01

バウハウスの誕生と、デザインの実験(ワイマール時代)

1919年、ドイツのワイマールでスタートした学校「バウハウス」。創設者であるグロピウスが最初に取り組んだのは、職人の手作業や伝統的な「手仕事(クラフト)」を通して、芸術と暮らしをふたたび一つに結びつけることでした。

工房で職人とアーティストが肩を並べ、素材の持ち味や作ることの原点をじっくり探求する。バウハウスの最初の数年間は、まさに情熱にあふれたデザインの実験室でした。

アンティーク ヴィンテージ Walter Gropius
02

「機械と工業化」への挑戦(デッサウ時代)

しかし1920年代半ば、グロピウスはさらに一歩先を見据えます。「手作業の一点ものも素晴らしいけれど、これからの時代は『機械の力』を使って、安くて軽やかで、誰もが日常で使える美しいものを作らなければ意味がない」。1925年、工業都市デッサウへと校舎を移したバウハウスは、「芸術と技術の融合」を新たな旗印に掲げました。装飾を削ぎ落とし、使いやすさと量産性を追求する「機能主義」の誕生です。マルセル・ブロイヤーらが開発したスチールパイプの家具に代表されるように、無駄のないフォルムと先進的な素材を組み合わせた「バウハウス・スタイル」は、瞬く間に世界中の暮らしを変えていきました。

STORE IN FACTORY Online
03

アメリカへの渡航と、若き仲間たちとの出会い

時代の大きな波によってバウハウスが閉校に追い込まれたあと、グロピウスはアメリカへと渡り、ハーバード大学で教鞭を執ることになります。

デッサウ時代に築いた「機能主義」の思いは冷めることなく、1945年、彼は若手建築家たちとともに建築集団 TAC(The Architects Collaborative) を設立。「個人のエゴではなく、チームで協力し合うことで最高のデザインが生まれる」というバウハウス精神を、アメリカの地でふたたび実践し始めました。

クラシックな家具との相性も良い趣のある職人の技を感じるデザイン。

1950年代はじめ、TACのメンバーであるベンジャミン・トンプソンらとともに進行したプロジェクトから、この「W199 Chair」のアイデアが芽生えます。製造を手掛けたのは、バウハウス時代からのパートナーであり、曲木(Bentwood)技術のパイオニアであるTHONET(トーネット)社でした。デッサウ時代に追求した「無駄のない機能美」と、戦後アメリカで大きく花開いた「成型合板(Plywood)技術」、そしてトーネットが培ってきた「職人の曲木技術」。これらがひとつに混ざり合い、1951年、あたたかみと優美さを兼ね備えた名作「W199」が誕生したのです。

STORE IN FACTORY Online
04

すっと手になじむ、アームの流線美

脚から肘掛け、背もたれへと滑らかにつながるライン。トーネットならではのすぐれた曲木技術があるからこそできた、見た目の軽やかさとしっかりとした強さが魅力です。

STORE IN FACTORY Online
05

体を優しく包み込んでくれる座り心地

無駄な部分はすっきり削ぎ落としながらも、腰かけると身体に心地よくフィット。読書を楽しんだり、じっくり考えごとをしたい時間にも、やさしく寄り添ってくれます。

STORE IN FACTORY Online
06

お部屋になじむ、ミッドセンチュリーのあたたかみ

初期バウハウスのストイックな雰囲気から一歩進んだ、木ならではのナチュラルな佇まい。北欧家具や和の空間、現代のインテリアにもすんなり溶け込んでくれます。

デザインの歴史を、あなたのお部屋に。

水平基調のアームレストのラインと、そこから垂直に繋がる座面までの柱形状、さらにその先につながる曲げ木の優美で自然なラインが全体のバランスをまとめ上げています。
緊張感と緩和を一つの椅子に内存させ浮遊感へと消化しています。

ヴァルター・グロピウスが生涯を通して追い求めた「使いやすさと美しさ」。
その思いが詰まったW199 Armchairは、腰かけるたびにどこか誇らしく、愛着が深まっていく特別な椅子です。